共同設備利用

共同設備利用

概 要

世界最高水準の研究成果を出し続けていくためには、日々高度化する最先端の研究設備・技術を導入し、効率的に研究開発を推進することが必要となります。慶應義塾を中核機関として推進しておりますJST委託事業リサーチコンプレックス推進プログラム「世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus “Tonomachi”」では、JSTの支援の下、本リサーチコンプレックス事業に参画する企業・団体が保有する最先端研究設備及び本リサーチコンプレックス事業推進地域において保有する最先端研究設備を用いた高度な研究技術支援を受けられる環境を整えております。そしてこの環境設備の整備構築により、効率的な研究開発並びに異分野融合研究の促進に繋げて参ります。

Tonomachi Wellbeing Research Campusでは、以下のように最先端研究設備を用いた様々な共同研究・受託解析・技術指導などを受け付けておりますので、どうぞお気軽にお問合せください。またその他の最先端研究設備・技術についても今後拡充の予定です。

共同利用機器/施設一覧(2017年3月時点)

デジタル PCR
AutoDG Droplet Digital PCR システム(バイオラッド社)


※PCR 反応を通じ、核酸の検出・定量を行い、増幅サイクル数に依存することなく分子の絶対数を推量(絶対定量)する装置

無菌試験装置
バクテアラート(シスメックス社)


※インキュベーターモジュールを持ち培養し、独自の CO2 センサーにより迅速に微生物の検出を行う全自動微生物培養検出装置

微小電極装置
Maestro(Axion 社)


※マルチウエル MEA プレートを使用し、神経ネットワークや心筋細胞を用いてinvitro でハイスルプットで毒性試験・安全性試験を電気生理学的に行う装置

公益財団法人実験動物中央研究所 ライブイメージングセンター
―バイオイメージング解析機器共同利用施設―
概要

in vivo実験医学において私たちの目指している生命科学の最終ゴールは、ヒトの生命機能の解明と病気の克服です。そのために私たち公益財団法人実験動物中央研究所(実中研)は、多くの年月をかけてin vivo実験医学における基盤技術の整備を行ってきました。さらにこの度、科学技術振興機構(JST)「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」の一環として、慶應義塾大学を中核拠点とした「世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus “Tonomachi”」が開始され、同プロジェクトの支援のもと、実中研が持つ最先端のバイオイメージング解析機器を用いた高度な研究技術支援をみなさまに広くご利用いただけるよう新たにライブイメージングセンターを開設しました。

サービス概要

実中研では、超高磁場磁気共鳴画像装置(MRI)、マイクロX線CTを用いたin vivoイメージングを行っています。ヒトと共通の評価手法を用いることで、非侵襲かつ経時的な変化を捉えることができ、医学研究への速やかな橋渡し研究を行うことができます。最先端研究設備を用いた共同研究・受託解析・技術指導など受け付けております、お気軽にお問い合わせください。

  • 実験材料やモデル動物を持ち込むことが可能です。
  • 測定は専門スタッフが行います。
  • 専門スタッフが実験系確立の段階から参入しサポートすることも可能です。
    ※サポート可能研究分野: 創薬研究、基礎医学研究、生物学研究、材料構造研究
  • 対象: マウス、ラット、ハダカデバネズミ、小型霊長類(マーモセット)などの小動物、食品、その他 直径72mm径の円筒に入る検体
7.0T MRI

Magnetic Resonance Imaging (MRI)は磁気共鳴現象を利用した画像撮影法です。放射線を利用しないため被曝なく、対象を傷つけずに内部構造を可視化することができます。組織コントラストに優れ、中枢神経系、肝臓、四肢関節などの領域の評価に役立てることができます。

  • 構造画像(T1WI, T2WI, PDWI, DWI)
    ヒトの臨床用MRIと同様に、小動物の脳、腹部、関節などの構造を数十μm〜数百μmの分解能で計測することができます。
  • 脳機能解析(functional MRI)
    マウス、ラット、マーモセットについて、課題を与えるtask fMRI、安静時脳活動fMRI(resting state fMRI)について計測し脳活動を評価することができます。また、解析について専門のスタッフが参入しサポートすることも可能です。
  • 動態解析(cine MRI)
    小動物を対象として、MRI検出可能な造影剤を用いて、薬物輸送システム(DDS)、血行動態など評価することができます。
  • 定量解析(MRS、緩和時間計測、拡散時間計測など)
    画像評価に加えて、生体内分子の成分分析(magnetic resonance spectroscopy, MRS)、物性値である緩和時間計測、水分子の拡散時間の計測などを実施することができます。
マイクロX線CT

Computed Tomography (CT)は、X線の透過率の違いを利用した画像撮影法です。短時間に広い領域の三次元画像を簡単に得ることができます。骨、肺、消化器などの領域の評価に役立てることができます。

  • 3D構造画像
    ヒトの臨床用MRIと同様に、小動物の全身、動物以外の検体を対象として、数十μmの分解能で内部構造を数十秒の計測時間で評価することができます。またCT用の造影剤を用いることで、全身の血管走行の評価が可能となります。
  • 腫瘍体積計測、内臓脂肪量定量
    計測された3Dデータに対して、腫瘍体積、内臓脂肪量など内部構造物の体積を定量的に評価することができます。

ご利用の流れ

ご相談からご利用までの流れは次の通りです。利用にかかる費用など、ご利用内容を考慮したうえで、個別のご相談となりますことを予めご了承ください。

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