「ポテトチップを割らずに優しくつかむ」。ヒトが何気なくしているこうした動作をロボットにさせることは、長年非常に困難な課題でした。かすかにたわむ、という感覚をロボットが感じて、力加減を繊細に制御することができなかったからです。
日本の研究者がリードし続けた基礎研究の積み重ねを経て、力触覚フィードバックを得る技術の開発に成功し、現在はいよいよ実用化・実装化を見据えた開発段階へと進んでいます。『柔らかい運動』をロボットにさせることで何が実現できるのか。
本セミナーではKISTEC「力を感じる医療・福祉介護次世代ロボット」プロジェクト・研究顧問、慶應義塾大学理工学部システムデザイン工学科教授の大西浩平氏による「ハプティクス概論」及び「ハプティクスの産業応用」の講演を頂き、「力を感じる医療・福祉介護次世代ロボット」プロジェクトリーダー、横浜国立大学工学研究院知的構造の創成部門 准教授である下野誠道氏に「ハプティクスの医療・福祉・介護分野への展開」と題し、最新成果の一部紹介を交えて講演を頂きました。また、「力を感じる医療・福祉介護次世代ロボット」プロジェクト・常勤研究員、モーションリブ株式会社代表取締役CEOの溝口貴弘氏に『ハプティクス制御の鍵・力触覚コントローラ「ABC-CORE」』と題し、ハプティクス普及の起爆剤とするために設立した組織及び製品開発に関しての紹介を頂きました。
当日は定員40名のところ100名近い参加となり、会場は満員の中、実演コーナーで力触覚ロボットにも触れて頂き最新技術を実感して頂きました。
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