活動報告

活動報告

2018年4月20日 【慶應義塾大学信濃町キャンパス 総合医科学研究棟1階セミナーラウンジ】

Wellbeing を考える みんなのコホート研究入門―「なぜ」、「いま」、「その場所」か?そこから「何が」分かるのか? 第3回 東北編 を開講いたしました。

「みんなのコホート研究入門」連続講座の3回目は東北メディカル・メガバンク機構の取り組みを特集しました。第1回、第2回に引き続き、製薬、CRO、IT、電機、機械、シンクタンク、生保、商社、アカデミアなどから、多種多様な参加者が集まりました。

長神風二先生(東北大学東北メディカル・メガバンク機構 広報渉外・企画分野 特任教授)は、「東北メディカル・メガバンク計画 ~ 震災復興から最先端ゲノム医科学まで」をテーマに、東日本大震災を契機とし、被災地の健康復興に貢献すると共に、未来の医療である個別化医療・個別化予防を実現するためのゲノム医科学の拠点を構築しようという、東北大学と岩手医科大学が進めるプロジェクトの全体像を解説。併せて、関東の学術機関・民間企業に所属する方も利活用できるように整備したゲノム医科学のためのデータベースについても紹介しました。
寳澤篤先生(東北大学東北メディカル・メガバンク機構 個別化予防・疫学分野 教授)からは、被災地の復興と次世代型医療を目的に地域住民コホート・三世代コホートのリクルート方法や調査項目を踏まえた上で、ここまでの調査で見えてきたこと、今後被災地において危惧されることの紹介とともに、詳細に測定した検査結果の概要についても報告。
清水厚志先生(岩手医科大学いわて東北メディカル・メガバンク機構 生体情報解析部門 特命教授)は、岩手宮城という広域でのコホート検体ロジスティクスや、ゲノム・オミックス解析データの公開・分譲の状況、さらに複合オミックス解析の成果について紹介しました。
受講後の受講者アンケートからは、「多くの事例を知ることができ、デザインするときの参考になる。実際に話を聞くことで、壁やその先のアウトカムやアウトプットなど研究者の方の苦労を知ることができる良い機会となった(大手CRO)」、「医療におけるコホート研究の重要性を改めて知ることができた(大手情報、他多数)」などの声が寄せられました。コホート研究の現場で奮闘する研究者の最新報告に多くを学んでいただいたようです。

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