本講座のねらい

医療サービスを受けることは、服を買ったり外食したりすることとは根本的に異なります。買い手(患者)は売り手(医療者側)に比べ、医療の知識が圧倒的に乏しく、受け身とならざるを得ないからです。だからこそ、国は医療者側に対していくつもの規制を全国一律に設け、医療水準の向上と均一化を同時に進めました。結果、日本は世界で最も医療へのアクセスが容易な国のひとつとなり、世界最長の平均寿命を手にしました。

国民皆保険制度の普及期に、起こりうるリスクを想定し回避するために設計された規制は、近年、遠隔医療や混合医療などの議論に促される形で見直しが進み、「国家戦略特区」での部分的な規制緩和が試行されはじめています。国やファンドによる新規参入支援が充実し、医療とは関係の無かった異分野・異業種による新たな提案や製品開発も盛んです。しかし、例えば医療機器分野では先端技術を駆使した「試作品」は次々と生まれるのですが、その先がなかなか続きません。

本セミナーでは『その先』へ進むために、IoTもAIもデジタルもないシンプルな4つの事例を紹介します。身近にあるものを独自の視点で再構築し、現状を乗り越えるそれぞれの取り組みから、イノベーションをつかみとるヒントを探ります。最終回にはスウェーデン終末医療を題材に、団塊の世代が75歳を超えて後期高齢者となる2025年問題を念頭に技術の関わり方や地域のあり方を議論します。

『次世代ヘルスケア』のイメージをともに描き、共有するために、広く受講者を募ります。医療従事者や医療産業に関わるエンジニア、学生、行政関係者のみならず、川崎周辺の地域住民の方の積極的な参加を期待しています。

日 程 2017年11月28日(火)、12月6日(水)、12月11日(月)、
2018年1月15日(月)、1月22日(月)  〔計5日〕
会 場 第1回(2017年11月28日)のみ
 ライフイノベーションセンター (LiC) (神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-22)

第2回(2017年12月6日)以降
川崎生命科学・環境研究センター(LiSE) (神奈川県川崎市川崎区殿町3-25-13)

主 催 リサーチコンプレックス:世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus
・中核機関 慶應義塾大学
・参画機関 地方独立行政法人 神奈川県立産業技術総合研究所(KISTEC)
募集人員 40名
(主な対象: ヘルスケア産業に関わるエンジニアリングやデータサイエンス等の研究者・技術者、医療関係者、川崎周辺の地域住民、行政関係者、医学と他の分野の境界領域で活動する大学・企業研究者・大学生・大学院生、など)
受講料 無料
モデレーター
  • 第1日、第4日:谷下 一夫
    (KISTEC人材育成エキスパート、一般社団法人日本医工ものづくりコモンズ 副理事長、慶應義塾大学 名誉教授)
  • 第2日、第3日、第5日:榊原 正博
    (KISTEC教育研修アドバイザー、株式会社モノ・ウェルビーイング 代表)
プログラム ※プログラムは変更となる場合がございますことを予めご了承願います。変更の際には改めてご通知を致します。
11月28日(火) 【第1回】「助けるって何だ?」
~ ヒトの身体に機器を適合させるために必要なこと

  • 講義その1(13:30~15:00)
    ニーズからはじまるべきか、シーズからはじまるべきか
    新潟医療福祉大学 医療技術学部 義肢装具自立支援学科・准教授 勝平 純司
  • 講義その2(15:10~15:55)
    ヒトの身体への親和性を高めるデザイン
    株式会社GKダイナミックス 三富 貴峰
  • 講義その3(16:00~16:45)
    マーケットはどこに存在するのか
    川村義肢株式会社 製造本部製造管理部 主任技師 安井 匡
  • 総合討論(16:45~17:30)
12月6日(水) 【第2回】「向かい合う」
~ 『ガラパゴス』ヘルスケアはお好きですか?

  • 講義(14:00~16:00)
    障害者・高齢者の主体性回復と地域包括まるごとケア
    三軒茶屋リハビリテーションクリニック 院長 長谷川 幹
  • 総合討論(16:10~17:00)
12月11日(月) 【第3回】「見通す」
~ 行き交うヒトが社会を変える

  • 講義(14:00~15:30)
    『パーソナルバリアフリー基準』バリアフリーを経済システム上で推進する
    特定非営利活動法人日本バリアフリー観光推進機構 理事長 中村 元
  • 総合討論(15:40~17:00)
1月15日(月) 【第4回】「よく生きる」
~ 現場医師がひとりで歩んだ医療機器開発30年間の隘路

  • 講義(14:00~16:00)
    腹水ろ過システムによる末期がん患者のQOLイノベーション
    医療法人社団愛語会 要町病院 腹水治療センター センター長 医師 松﨑 圭祐
  • 総合討論(16:10~17:00)
1月22日(月) 【第5回】「そのときの迎え方」
~ 日本で「寝たきりゼロ」は実現可能か?

  • 講義(14:00~16:00)
    スウェーデン終末医療と社会的コンセンサスの構築
    医療福祉コンサルタント 河本 佳子
  • 総合討論(16:10~17:00)
参加申込 参加ご希望の方は、本ページ下記フォームからお申込みください。
お申込締切日 各日程の2週間前とさせていただきます。
申込締切後でも、定員に余裕がある場合は申込を受け付けられますのでお問い合わせください。
お問合せ 運営事務局
info@tonomachi-wb.jp

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