国立研究開発法人科学技術振興機構次世代人材育成 ジュニアドクター育成塾(KEIO WIZARD)
第4日目を開塾いたしました。

2019年1月20日 【慶應義塾大学殿町タウンキャンパス・セミナールーム】


ジュニアドクター育成塾(KEIO WIZARD)第4日目が本キャンパスにて1月20日(日)に開催されました。

はじめに、吉元良太 本学ウェルビーイングリサーチセンター特任教授から、冬休みの課題を振り返り、研究において「倫理」がいかに重要であるかをお話いただきました。

続いて午前の特別講義は、(公財)川崎市産業振興財団ナノ医療イノベーションセンター センター長 片岡一則先生より「夢を形に:ナノテクノロジーで創る体内病院~身体におけるシンギュラリティ~」をテーマに講演いただきました。塾生たちは、体内で病気の検出・診断・治療を行う「スマートナノマシン」の開発研究について、SF映画や漫画の中でしか語られることのなかった話が実現に向かっていることを知ることができ、驚きと共に「未来の医療」について希望に溢れた内容を学びました。片岡先生からのメッセージを受け取った塾生たちが将来、日本に留まらず、グローバルに活躍することを楽しみにしています。

午後のワークショップでは、医師、科学イラストレーター、3DCGモデル開発者、Google Earth関係者といった多分野で活躍される方々を講師にお招きし、各分野の技術などについて講話いただきました。塾生にとっては初めて見聞きする職業や技術もあり、大変興味深く、実際に3DCGの心臓シミュレーターやGoogle Earthなどを体験し、それらの先端技術を活用したアイディアを出し合いました。その後のパネルディスカッションでは、「医療×工学」や「医療×美術」など、複数分野の知識があるからこそ生まれる技術があること、見えないことを見えるようにすることで病気や環境破壊などの新たな発見につながることなどを学び、塾生にとって、将来のVisionや夢について改めて考える良い機会となりました。

今回は各分野の最先端で活躍されるたくさんの講師の方々のお話を伺うことができ、刺激を受けた塾生は多かったのではないでしょうか。

これからも、塾生たちが積極的に様々な分野にチャレンジしていけるように、関係者一同応援していきます!

第4日目スタート!!吉元特任教授による講義から始まります。

片岡先生による講義「夢を形に:ナノテクノロジーで創る体内病院~身体におけるシンギュラリティ~」

最先端医療のお話に聞き入る塾生たち

講義の感想などを塾生同士でディスカッション

「スマートナノマシン」の機能についてなど、たくさんの質問が出ました

昼休憩後、午後のワークショップがスタート!本日のテーマは「先端技術」

講演「心臓外科の最先端手術・研究」名古屋市立大学大学院医学研究科 山田 敏之 先生

講演「3DCGで医療?」㈱サイアメント 瀬尾 拡史 先生

講演「科学をわかりやすく伝える」㈱VESPER STUDIO 松田 真以子 先生

講演「Google Earthで地球を探索しよう」Google Earth Outreach 松岡 朝美 先生

Google Expeditionsを使用してVRを体験

3DCGの心臓モデルの操作方法を学ぶ塾生たち

大勢の塾生が心臓手術シミュレーターの実演に見入っていました

講師の方々と本学大学院システムデザイン・マネジメント研究科 神武教授によるパネルディスカッション