ニュースリリース

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2016年4月18日

慶應義塾大学医学部とCYBERDYNE株式会社が医療イノベーション推進に関する連携協定を締結いたしました。

このたび、慶應義塾大学医学部とCYBERDYNE 株式会社は、ロボットスーツHAL®医療用(以下「HAL®医療用」という)を活用し、世界初の最先端研究を加速推進し、医療イノベーションを実現することで、健康長寿社会の確立にスピーディーに貢献するため、連携協定を締結しました。

本協定は、両者が築き上げてきた人的・知的・物的資源を活用し、連携・協力することで、誰もが等しく、健康かつ安心に、生き生きと誇りを持って暮らすことができる社会、“well-being society”及び健康長寿社会の実現に資することを目的としています。

まずは、国立研究開発法人科学技術振興機構(以下、「JST」という)が推進するリサーチコンプレックス推進プログラム✳を活用し、慶應義塾大学が2016 年4 月1 日に殿町タウンキャンパスを開設した「殿町国際戦略拠点キングスカイフロント」(川崎市)において、世界初の最先端研究を開始します。
具体的には、2015年11月25日付で厚生労働省より医療機器(緩徐進行性の神経・筋疾患対象)として製造販売承認を取得したHAL®医療用を活用し、慢性期不全脊髄損傷並びに脊髄腫瘍術後患者に対する「脊髄再生医療とHAL®医療用を複合して用いた機能再生治療」の有効性を研究します。当該研究は、京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区に指定されているキングスカイフロントにて今後展開する先進医療技術にもつながる研究として期待されます。

4月18日、慶應義塾大学三田キャンパスで行われた締結式では、岡野栄之医学部長に続いて、CYBERDYNE 株式会社山海嘉之代表取締役社長CEOが挨拶し、その後協定書に署名しました。清家篤塾長も駆けつけ、この連携が世界中の方々への貢献に繫がることへの期待の言葉を寄せました。
その後、研究紹介およびHAL®医療用のデモンストレーションが行われ、加速する臨床研究への力強い一歩を感じさせました。

✳リサーチコンプレックス推進プログラム:地域に集積する産・学・官・金(金融機関)のプレイヤーが共同で5年後、10年後からその先に実現される地域の姿と社会的価値を「ビジョン」として掲げ、国内外の異分野融合による最先端の研究開発、成果の事業化、人材育成を一体的かつ統合的に展開するための複合型イノベーション推進基盤としてのリサーチコンプレックスを成長・発展させ、地方創生にも資することを目的とするJSTの事業。

▲締結式の様子
▲中村雅也 整形外科学教授からの研究紹介
▲質疑応答の様子
▲ロボットスーツHAL®医療用のデモンストレーション

撮影:石戸 晋

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