Tonomachiリサーチコンプレックスとは

Tonomachiリサーチコンプレックスとは

背景

科学技術振興機構(JST)の平成27年度新規事業である「世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラム」に慶應義塾大学が中核機関として川崎市、神奈川県、横浜市、大田区の4自治体及び大学・研究機関(東京大学、東京工業大学、横浜市立大学等)、企業団体等(富士フイルム株式会社、CYBERDYNE株式会社)と共に提案した「世界に誇る社会システムと技術の革新で新産業を創るWellbeing Research Campus “Tonomachi”」が平成27年11月26日にFS事業採択をされ、平成28年9月29日に本採択されました。リサーチコンプレックスとは、地域において集積している研究機関、企業、大学等がそれぞれの活動を融合させ、世界の注目を集めるべく異分野融合による最先端の研究開発、成果の事業化、人材育成を一体的・統合的に展開するための複合イノベーション推進基盤です。同時にその拠点から誕生するシーズを新しいビジネスアイデアとし、速やかに実現に向かわせるための仕組みづくり、事業家の育成システムの構築も行い、「より魅力的な生き方(Wellbeing)」の実現に向けての国際的拠点となるべく一丸となって取り組みます。


目標 世界に先駆けて経験する超高齢社会の課題に向き合うことを通して、持続的に世界中の人々のWellbeingを高め、
より魅力的で豊かな生活を実現させるための知見とサービスを生み出すことを目標とします。

ビジョン

Global Wellbeing Innovator

世界をリードする複数の研究チーム・研究機関が
集積しイノベーションの推進力となる地域

Data-driven Innovation for Wellbeing

ヘルスケアICTとデータサイエンスによる
最先端情報基盤が最先端ウェルビーイング研究を
加速化させる地域

Sustainable Research Campus

ヒト・モノ・チエ・資金が循環し自律的・継続的に
成長する地域

ミッション

世界に先駆けて経験する超高齢社会の課題に向き合うことを通して、持続的に世界中の人々のウェルビーイングを高め、より魅力的で豊かな生活を実現させるための知見と製品・サービスを生み出します

ライフサイエンス・情報・ものづくりを融合、異分野の優れた研究成果を統合的データサイエンスによって有機的に結び付け、技術革新と社会実装の加速化により新分野や新産業を創出し、社会へ提供します

首都圏や東京国際空港に近接して立地する強みを生かし、アカデミアと産業界に活発な交流を促し、基礎研究で創出されたシーズを社会実装に繋げる役割を担います

殿町WRCに形成を目指す4つのエコシステム/産業基盤

① 知的創薬基盤

半導体技術を活用しマイクロアレイで高機能タンパク質/ペプチドを創生・スクリーニングする技術を開発 (iCONM 一木プロジェクト)

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スーパーコンピューターを駆使して、分子計算機科学により、分子の生物・医学的挙動を最適化する技術を開発 (東工大 秋山プロジェクト)

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② 再生・細胞医療品質評価基盤

RNAを網羅的に解析(CAGE法)する手法を用いて再生・細胞治療に最適な細胞を評価する技術 (理研 河合 & 国衛研 佐藤プロジェクト)

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生物材料の微生物学的品質、遺伝学的品質の保証業務、造腫瘍性試験、凍結保存等を一貫して行うことのできるセンター (実中研 林元プロジェクト)

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③ データ・情報基盤「PeOPLe」

様々な機関のサーバーに散在する健康・医療データを個人を軸に整理・統合する仕組みを構築 (慶應大 宮田プロジェクト)

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元気な超高齢者のデータを取得・集積・解析して、健康長寿の秘訣を探る (慶應大 新井プロジェクト)

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川崎市健康安全研究所のきめ細かい感染症罹患データから、迅速な感染症流行予測手法を開発 (東邦大 西脇プロジェクト)

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④ 医療機器・ロボティクス基盤

現時点では治療法のない脊髄損傷の新たな治療ソリューションを、サイバニクスと再生医療の融合によって実現する (慶應大 中村プロジェクト)

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視覚・聴覚等に加え、ものの柔らかさや力加減等を緻密に感知・伝達・再現できる力触覚技術を開発する (KISTEC 下野プロジェクト)

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国が推進する世界に誇る地域発研究開発・実証拠点(リサーチコンプレックス)推進プログラムとは

世界に誇るイノベーション創出を目指し、地域に集積する様々なプレイヤーが共同で、最先端の研究開発、成果の事業化、人材育成を統合的に展開し、複合型イノベーション推進基盤(リサーチコンプレックス)を構築します。

本プログラムは、地域に集積する産・学・官・金(金融機関)のプレイヤーが共同で5年後、10年後からその先に実現される地域の姿と社会的価値を「ビジョン」として掲げ、国内外の異分野融合による最先端の研究開発、成果の事業化、人材育成を一体的かつ統合的に展開するための複合型イノベーション推進基盤としてのリサーチコンプレックスを成長・発展させ、地方創生にも資することを目的とします。

【リサーチコンプレックスイメージ図】

成果の社会実装・地域産業の発展についてのビジョンを基に、必要な要素技術を特定。
地域内外の研究開発力を拠点に統合し、実証、実用化へつなげる。
(国支出額の同額以上を地域が支出)

国立研究開発法人 科学技術振興機構(http://www.jst.go.jp/rc/index.html

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